珍しい楽器の演奏会
つい先日、聖夜にきらめく「クリスマス・カリヨン・コンサート」
~ふしぎなふしぎな魔法のグラス・ハーモニカと天上の楽器による夢の宝石箱~
という演奏会に行ってきました。
場所はルーテル市ヶ谷教会でした。
題名を読んだだけでもワクワクしてしまいませんか^^?
グラスハーモニカ(別名アルモニカ)はその名の通り、ガラスで出来た楽器でした。
水で濡らした指先をガラスの縁に触れさせる摩擦によって奏でるというとても繊細で不思議な音のする魅力的な楽器。
ほんとに、当時の人が思ったのもうなずけるような天上界の奏でるような
神秘的な音なんですよ。
こんなときに限ってカメラを忘れてしまってとても残念なんですが、
携帯の写真でご紹介させていただきます。
眠りを誘うような、見た目ももちろん神秘的だったこの楽器は
1820年にはほぼ滅亡してしまったそうです。
なぜなら、あまりに神秘的で不思議な音がする楽器だったので、
人の心を惑わしたり、霊を呼び寄せるなどといった
変な噂が立ってしまったようですよ~。
*実際、科学的には全く解明されていないそうです!
こんな噂が世界中に広まったせいで姿を消してしまったそうですが、
この怪奇な伝説がさらに魅力となっているのでしょうか、熱狂的なファンもいらっしゃるそうです^^
ごく限られた人の中に細々と受け継がれてきたこの貴重な楽器を、
日本に輸入された小塚三喜夫さんもこの会場にもいらしてました。
もっとお話を伺いたかったです。
当時は日本に資料もなく、東京文化会館の音楽専門の資料館で唯一ドイツ語の資料があっただけだったそうですよ。
マリーアントワネットも習ってたそう。
演奏者は尾西秀勝さん。ひと度途絶えてしまった楽器の奏法を探求し、残っている譜面を解読されたそうです。
この楽器のために400にものぼる作品があるそうです。
(有名な作曲家としてには、モーツァルト、ベートーヴェン、リヒャルト・シュトラウス、ドニゼッティ、サン=サーンスなど)
今回はこのアルモニカと他の楽器とのアンサンブルを楽しめるという、
クリスマス前にとてもすばらしい体験ができました。
左奥にある鍵盤式グロッケンシュピールを主に担当していた山本愛香さん。彼女は富山県出身です!^^すばらしい表現者で、鍵盤楽器だけではなく打楽器の演奏家でもあります。
ほんと、富山県出身ってだけでも、応援したくなるけど、さらに猫好きってのがね~(笑)
彼女の演奏は本当にすばらしいですよ。
アルモニカ、鍵盤式グロッケンシュピール、チェレスタ、カリオン、
ハーブ、テューブラ・ベルズ、パイプオルガンなど、
ほかにもドラやエスニックな感じの打楽器など、珍しい楽器好きにはたまりませんね。
曲目もドビュッシーやラヴェルなど、やっぱり印象派の曲にぴったりだったように思いました。聖夜(きよしこの夜)も素敵でした。
| 固定リンク