プロメテウス
リドリー・スコット監督の最新作「プロメテウス」をIMAXシアターで見てきました。
あまり情報もないまま見たので、目を覆うようなシーンも多数。SFもので最近ぐっと来るものがなかったのですが、これは見てよかった。
以下ネタばれ↓
こないだの「トータル・リコール」のかっこつけたSFではなくホラーよりのSFです。映像はクリアでとてもかっこいいです。巨人の宇宙船操縦室のプニプニボタンはちょっと変・・と思いましたが、このくらいのB級っぽさがあると親近感を覚えます。例えばすごく軽率な行動をとってしまう科学者とかいきなりのスプラッターシーンとか。実際天才科学者とかってこんな場所に行ったら馬鹿になっちゃうのかな~なんて良い様に解釈してしまったり・・失礼。強いだけのヒロインが居るよりはキャラクターの性格や人間らしさが入っていると「あ~あ・・」と呆れながら見れてそれはそれで楽しかったです。
「エイリアン」「ブレードランナー」の期待をちょっと裏切られた気はしましたが、人間とロボットの関係がリドリーさんならではな気がして、今回は「エイリアン」でのリプリーとビショップとのオマージュなのか、マイケル・ファスベンダー演じるアンドロイドのデビットが出てくるあたりそもそもマイケルが好みだったという事もあるけど嬉しかった。彼は『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』でマグニートー役で注目していたので、うつろで少し物悲しく人間らしい感情のないどこか冷めてそっけないアンドロイドの表情を上手く演じていてこれからも期待できる俳優さんだなと思いました。
イカ型エイリアンがなんとなく目に付いたのですが、何かのテレビ番組でイカは宇宙人が地球を監視するために宇宙から操縦してるとかなんとかw イカが鳴きながらお腹から帝王切開で生まれてきたらショックだなぁ・・・。ホッチキスで縫合しただけのショウと金持ちおじいちゃんがヨロヨロ宇宙船に入っていくところは見ててすごく居心地が悪かったです。
「ブレード・ランナー」の舞台は2019年、「プロメテウス」は2093年。レプリカントとの共存とか地球汚染でよその惑星に住むとか、なんだか気がめいるような時代にならないといいな~。そんな暗い気分になる映画もたまには良いけど。
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