南総門より北へまっすぐ、三門、仏殿、法堂へ。
まずは通年公開されている法堂へ。天井に狩野探幽法眼守信の雲竜図があります。
いろんな角度からぐるっと見るとそれぞれ龍の表情が変わって見えるんですよ。すごい迫力!昔は鮮やかな色が入っていたらしいです。
※中の写真は撮れません。
この雲竜図がデザインされている御朱印帳もゲット!御朱印帳はこれで二冊目になりました。うれしい!お土産を選ぶのが得意ではないので、写真やどこかに行った記録があるだけで十分ご褒美になります。安上がりですね・・
文武天皇2年(698年作)日本最古、そしてゆく年来る年の一代目となる貴重な黄鐘調鐘もありました。録音ですが音も聞かせて頂けます。
三門の東側には明智光秀の浴室があります。蒸し風呂式でサウナのようになっていました。
法堂の鬼瓦は外界からの邪気侵入を防ぐ魔除けの為に五芒星が入ってました。
かっこいい!
そして今回7年ぶりの公開の龍泉庵(りょうせいあん)へ。
日本画家の由里本出(ゆりもといずる)氏の100面の障壁画があり、色鮮やかな日本の風景が楽しめました。
入り口の枯山水。すばらしい空気に満ちています。
奥の庭には福福とほころぶ白椿が♪
そして、初公開の聖澤院(しょうたくいん)へ。
狩野派・片山尚景の「獅子図」や「十牛図」、「花鳥図」など84面の水墨画、文人画の富岡鉄斎の障壁画をみることができました。
そしてもう一カ所、初公開の大法院へ。真田信之の菩提寺で佐久間象山の墓も残る塔頭寺院。すばらしい庭園でした。
移動中に遭遇した子供達が超かわいかったーw
みんな「歩きたくなーい!」ってワーワー言いながら先生と移動していきました^^
旅の最後は東林院の小豆粥で初春を祝う会へ行ってきました。
七草粥と同じように新年に食すると、一年中の邪気を払い万病を除くと平安の昔から伝えられている優雅な風習だそうです。
まずは茶礼。梅湯と祝菓子を頂きました。
梅干にお湯を注いだものですが、心身の邪気を払うという意味もあるようです。
祝菓子の意味は以下↓
松の雪(生菓子)、結び笹(千菓子)、昆布(古くは「ヒロメ」と呼ばれ広布と書いたそうです)、柿(万物をかき集めるというお目出たい意味)、豆(厄払いとマメであることを感謝、健康に暮らせるようにの意)、くわい(良い芽がでますように)、みかん(代々つづき栄えるの意)
場所を代え奥座敷へ。
あつあつの小豆粥。おもったよりボリュームがありました。小豆粥の中には香ばしい焼きたてのお餅が二つ。ほとんど味がないので、しょっぱいひじきを入れて食べます。蛇腹昆布がバリバリと美味しかったです。
禅寺では「般若心経」と「食事五観文」などを唱えて、自分を戒め、万物に感謝の気持ちを表すそうです。
1,一つには、効の多少を計り、彼の来所を知る
食事はいかに多くの人の手数と労力がついやされているか、その労苦を思い、自然の恩恵を忘れてはならない
2,二つには、己が徳行の全欠をはかって、供に応ず
自分の人格の完成を目ざし、また自分のつとめをなしとげるために食事をする
3,三つには、心を防ぎ、過食などを離るることを宗とす
食べ物に不平・不満をいだかず、飲み過ぎ、食べ過ぎのむさぼる心をおこさぬよう食事は心の修行の場である
4,四つには、まさに良薬を事とするは、形枯を療ぜんがためなり
食事は飢えやかわきを癒し、心身の枯死を免れる良薬と思って、決しておろそかに食べない、平和な心持ちで食する
5,五つには、道行を成ぜんがために、この食をうくべし
人として正しく生きることを成就するための食事であることに対して、反省と感謝の心を持ち、新たな誓いを心に持ち行うこと
小豆粥を一口だけおすそわけするのが習わしだそうです。明るい光に囲まれて、庭の緑を楽しみながらゆっくりと味わえました。
ゆったりとした時間で心がすっとしました。
千両の庭です。
樹齢約300年の薪に昭和41年に鳥によって運ばれた黒松の種子が自生してます。「飛龍の宿木」、力強い!
京都、また行きたいな〜♪